草津下物

草津下物とは、琵琶湖東岸の赤野井湾を囲む烏丸半島にある県立琵琶湖博物館の周辺の地名です。烏丸半島は、150年前には釣り針状のヨシ原と砂地でしたが、砂地は水位の上昇により隠れてしまいました。そして大正時代には完全な陸地となり、今のような形の烏丸半島が出来ました。1996年には造成され、滋賀県立琵琶湖博物館草津市水生植物公園など施設が造られ、湖岸道路も整備されました。1996年1月より、日本野鳥の会京都支部(当時)滋賀ブロックとして毎月第3日曜日に「定例・下物探鳥会」を開始し、その後も滋賀支部(当時)として引き続き探鳥会を行っています。

★定例・下物探鳥会 毎月第3日曜日 (詳しくは「探鳥会へ行こう」)をご覧ください。

 下物では、水鳥や猛禽類、小鳥類など季節ごとに異なる種を多く観察出来ます。特に秋から冬にかけて下物は、淡水ガモ類、海ガモ類、アイサ類など、水鳥の数種類とも豊富で、おすすめの時期です。他にも春から夏には、カンムリカイツブリやカイツブリが繁殖し、可愛い雛を背に載せた姿や、ヨシ原ではけたたましく囀るオオヨシキリの姿も見られます。また夏の終わりには、近くにヨシ原にねぐら入りするツバメ、スズメ、ムクドリの大群など、四季を通じて楽しめる探鳥地です。

出会える鳥と季節

【通年見られる野鳥】カルガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、アオサギ、ダイサギ、バン、オオバン、ケリ、トビ、モズ、ハシボソガラス、ヒバリ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジカワラヒワ、ホオジロ、etc.
【季節ごとに見られる野鳥】4月~8月:キジ、アマサギ、チュウサギ、コチドリ、ツバメ、セッカ、コムクドリ(渡り途中に立ち寄る)、オオヨシキリetc.
9月~3月:オカヨシガモ、ヨシガモ、ヒドリガモ、マガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、ホオジロガモ、ミコアイサ、ハジロカイツブリ、タゲリ、タシギ、ユリカモメ、カモメ、ミヤマガラス、ウグイス、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、ベニマシコ、カシラダカ、アオジ、オオジュリンetc.
猛禽類:通年見られるトビの他に、オオタカ、ハイタカ、ノスリ、サシバ、チュウヒ、ハヤブサ、コチョウゲンボウ、チョウゲンボウetc.が季節によって見られます。

アクセス

公共交通利用:JR琵琶湖線「草津」駅西口より近江鉄道バス「琵琶湖博物館」行きに乗車し、終点下車。
車利用:地図を参考。琵琶湖博物館隣接の有料駐車場があります。

滋賀の探鳥
Return to Top ▲Return to Top ▲