飯道山

 湖南市と甲賀市水口町・信楽町の境にある標高664.2mの飯道山、古くから金勝山・太神山と並び修験道を修める信仰の山です。修験道の開祖・役小角(えんのおづぬ)が開山した山で近江の大峰山とも呼ばれ、甲賀忍者の修練場であったともいわれています。山中には奈良時代建立とされた飯道神社、その脇には平安時代の神仏習台として建ち並んだ飯道寺の僧坊遺跡があります。飯道神社は、その後の兵火で焼失し、現代の社殿は江戸時代初期に再現されたもので、桃山時代の建築美を誇る国の重要文化財に指定されています。
 飯道山での野鳥観察には、幾つかある登山道の中から探鳥会コースでもある“宮町登山口~飯道神社~飯道山頂~杖の権現茶屋休憩所~岩壺不動尊休憩所~三大寺登山口(約3時間半)”をお勧めします。観察に適した季節は、初春から秋がいいと思います。簡単なコース案内(下の地図)を載せましたので、ご参考にして下さい。くれぐれも山歩きになりますので、十分な準備をして入山して下さい。

出会える鳥と季節

「紫香楽宮跡」駅から飯道山、「貴生川」駅までのコースで見られた野鳥(5月~6月)
カワウ、カルガモ、ダイサギ、アオサギ、トビ、サシバ、オオタカ、キジ、キジバト、ツツドリ、ホトトギス、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ヒバリ、イワツバメ、コシアカツバメ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ミソサザイ、ヤブサメ、ウグイス、センダイムシクイ、セッカ、キビタキ、オオルリ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス (欄外:コジュケイ)

アクセス

【公共交通利用】宮町登山口までは、信楽高原鉄道「紫香楽宮跡」で下車し徒歩で約80分。三大寺登山口までは、JR「貴生川」で下車し徒歩で約45分。
【車利用】宮町登山口までは、新名神高速道路「信楽I.C.」から県道53号線を三雲方面へ約5分、オレンジシガCC手前の鳥居のある所を右折し、ゴルフ場のフェンス沿いに山道を上がると、飯道神社下の駐車場があります。三大寺登山口までは、国道1号線三雲西交差点から県道4号線を水口方面へ約10分、三大寺北交差点を左折し、仙川の橋を渡りJR貴生川駅へ。そこから三大寺登山口まで徒歩で約45分。駅南口側に市営駐車場、駅北口側にも民間の駐車場があります。

滋賀の探鳥
Return to Top ▲Return to Top ▲