琵琶湖北の野鳥観察拠点の長浜市立湖北野鳥センターから東へ車で約20分のところに、西池があります。この池は三方を緑豊かな山々に囲まれ、周囲約1.7km、面積10.6ha、最大水深3.0m、貯水量165,000㎥のため池です。西池は、古代大和朝廷の時代に、曽我氏と争った物部守屋が隠れ住み、旱魃(かんばつ)に苦しむ農民たちのために作られたという、話が残されています。その後、幾多の修復がされ、大切に守られ、灌漑用に利用されてきました。また今では、ヨシ、チクゴスズメノヒエ、ハス、ヒシ群落が広がる池では、水鳥など多くの野鳥が観察出来、愛鳥モデル校の活動や総合学習などの環境学習の場として利用されています。
西池には、『西池野鳥ふれあいの家』という観察小屋があり、窓越しにゆっくりと池の水鳥を観察出来ます。特に秋から冬にかけて多くの水鳥が飛来し、マガモ、コガモ、オナガガモが多く、池に流れ込む水路近くにハシビロガモ、池の奥にはオシドリやトモエガモも少数ですがいることもあります。また時には(オオ)ヒシクイが飛来している時もあり、間近で水鳥が観察出来るポイントです。もちろん、周囲の林やブッシュでは、カシラダカ、ホオジロなどの小鳥類も観察出来ます。猛禽類も池の周辺の木に、ミサゴ、ハヤブサが止まっていることも・・・。
出会える鳥と季節
主に秋から冬に見られそうな野鳥リストです。 |
---|
カイツブリ、カワウ、(オオ)ヒシクイ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、トモエガモ、オシドリ、ヨシガモ、オカヨシガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、ミコアサイ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、オオバン、バン、ミサゴ、トビ、オオタカ、ハヤブサ、カワセミ、コゲラ、アカゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ etc. |
アクセス
【公共交通利用の場合】 JR「河毛」下車。ただし、ここからの公共交通はありません。タクシー利用で約10~15分。
【車利用の場合】北陸自動車道「長浜I.C.」を降りて、県道37号線を東走ります。国道365号線との国道東上坂交差点を左折し、木之本方面へ約5Km走る。八島交差点近くの道路脇の(西池)の看板のある三叉路を右へ。もしくは、北陸自動車道「小谷城S.I.C」からもアクセスできます。
※冬季は積雪がある場合がありますので、スタットレスタイヤやチェーンなど装備はお忘れなく。