猪子山(いのこやま)は、東近江市のJR琵琶湖線「能登川」駅の南に見える標高267.5mの山で、滋賀県湖東平野の繖山(きぬがさやま)432.6mの東北に位置します。山頂には北向岩屋十一面観音が祀られたお堂があり、山中には岩神、岩船、磐座などの巨石群、そして40の古墳群がある信仰の山です。山頂からの眺望は良く、西から北の方角は近江八幡~彦根~湖北までの琵琶湖湖岸、北から東の方角は伊吹山、霊仙山などの鈴鹿山系が見渡せます。また天気のいい日には、琵琶湖対岸の高島方面まで見渡せます。麓の猪子山公園から山頂までは整備された道があり、車で近くまで登ることが出来ますが、歩いても30分ほどで登れます。そして散歩、参拝など地元の方や繖山までのトレッキングコースとして親しまれている山です。
近年、猪子山は秋のタカの渡り観察場所ポイントとしても知られるようになり、シーズン(9月初旬~10月初旬)になると朝から滋賀県下だけでなく近隣からのタカファンで賑わいます。近くを流れる愛知川に出来る上昇気流に乗り、すぐ頭上を飛ぶものや、視界が開けているので、高く飛ぶものも見やすく、人気があるタカの観察スポットです。もちろん、このシーズンだけでなく四季を通じてカラ類など中心に多くの野鳥を観察できます。
▲毎年、9月中旬に「猪子山タカの渡りフリータイム探鳥会」を行っています。
出会える鳥と季節
※タカの渡りが観察されている9月~10月の主な野鳥を紹介します。 |
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カワウ、ミサゴ、ハチクマ、トビ、サシバ、ノスリ、ハイイロチュウヒ、チュウヒ、オオタカ、ハイタカ、ツミ、ハヤブサ、チゴハヤブサ、チョウゲンボウ、キジバト、トケン類、ハリオアマツバメ、ヒメアマツバメ、アマツバメ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、イワツバメ、ショウドウツバメ、コシアカツバメ、ツバメ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、シロハラ、ツグミ、ウグイス、メボソムシクイ、キビタキ、ムギマキ、オオルリ、コサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、カワラヒワ、マヒワ、アトリ、イカル、シメ、カケス、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラスetc. |
アクセス
【公共交通利用】JR琵琶湖線「能登川」駅下車、駅山側出口から街中を通って猪子山公園まで約15分。
【車利用】国道8号線簗瀬交差点(御幸橋横)左折、県道52号線をJR能登川駅方面へ。垣見交差点を左折し直進し、能登川高校前を左折しすぐ。数台の駐車スペースあり。または、駅前の駐車場をご利用ください。